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Menti' all'avviso    
 
偽りの知らせ  
    

詩: ロマーニ (Felice Romani,1788-1865) イタリア
      

曲: プッチーニ (Giacomo Puccini,1858-1924) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Menti' all'avviso
Eppur d'Ausena e' questa l'angusta valle,
e qui fatal dimora mi presagiva
la secreta voce
che turba da piu' notti il mio riposo.

Tu cui nomar non oso,
Tu! funesta donna dall'avel risorta
per mio supplizio un'altra volta ancora
promettesti vedermi,
e in rio momento.

Ah! chi geme? M'inganno.
E' l'onda e il vento.
E' la notte che mi reca
le sue larve,i suoi timori,
che gli accenti punitori
del rimorso udir mi fa.

偽りの知らせだ
だがこここそアウゼーナの狭い峡谷
ここが最期の場所と私に予言していた
あのひそやかな声
幾夜もわが安らぎを妨げていた声が

お前をあえて呼ぼうとは思わぬ
お前!不吉な女よ 蘇って
更に多くの時を私を苦しめようと
私に会うことを約束したのだ
この邪悪な瞬間に

ああ!誰が呻いているのか?私を偽って
あれは波と風だ
そして夜だ 私にもたらすのだ
幻影を 恐怖を
それから罪深い言葉を
後悔として私に聞かせるのだ


オペラの台本作家ロマーニの「奪還されたスペイン」 第4幕第2場のアリアです。プッチーニはミラノの音楽院の卒業試験のためにこの詩に作曲しましたが、もちろんオペラにまでは仕上げませんでしたので今は歌曲として残されています。

( 2017.01.09 藤井宏行 )


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