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さんさい踊    
  日本民謡集第4集
 
    

詩: 日本民謡 (Minyou,-) 
      

曲: 間宮芳生 (Mamiya Michio,1929-) 日本   歌詞言語: 日本語


踊るまいか見まいか 踊るまいか見まいか
島の徳兵衛の嫁みまいか
サーイ サンサイ ヨンサイノ ヨイヨイナ

嫁見りゃ何じゃ 嫁見りゃ何じゃ
目こそへがなれ 器量よし

島の徳兵衛の土用干しみまいか おいに七棹 
ざしきに八棹 縁の出口に 九棹


きりょうが良いとて根性が知りよか
うたか太鼓のばいで面ばかり

鈍なあんまに緞子の羽織
着せて眺めりゃ まだ鈍じゃ

おらのあんまにじょせん買うて 買うて
どこでなめよかべらべらと

お客みえたら茶碗出せ 茶出せ
煙草盆出せ 煙草出せ

踊るまいか見まいか 踊るまいか見まいか
島の徳兵衛の嫁みまいか



これは富山の民謡。リズミカルに踊るとても調子の良い盆踊り歌です。寺島陸也さんがCDに書かれた解説では「その題名にも関わらず踊りの歌ではないという」とありましたが、富山の色々なサイトを見る限りでは盆踊りの歌という記述が多くありましたのでやはり踊りの歌だと思います。
同じ寺島さんの解説で「ピアノパートにはかなりはっきりとジャズへの傾倒が聞き取れる」とありましたがこれは私も全く同感。
フリージャズを思わせるたいへん意欲的な伴奏で思わず聞き惚れてしまいます。
歌に出て来る「島の徳兵衛」というのはこの地域の村役・岡崎徳兵衛のことだそうで、仏の徳兵衛と呼ばれて人々に慕われたのだとか。それがこんなユーモラスな歌詞として残ったのですね。
歌詞は表記にちょっと疑問があるのですがFontecのCDのライナーにあったものを転記しました。ただし改行は歌われる構成に一部直してあります。

( 2017.01.03 藤井宏行 )


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