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とのさ    
  日本民謡集第2集
 
    

詩: 日本民謡 (Minyou,-) 
      

曲: 間宮芳生 (Mamiya Michio,1929-) 日本   歌詞言語: 日本語


ハァ ちょいと御免のこうむりまして
とのさ文句を 読上げまする
ハァ おらが殿様 餌差が好きで
餌差ながらも 派手さなものよ
ハァ 折垂編笠(おたれあがさ)に しゅすの緒立てて
腰にもち箱 手に竿持ちて
ハァ 竿は三間 道中は五間
うらの細道 とぼとぼゆけば
ハァ ゆけば行くほど あの松林
松の小枝に小鳥が一羽
ハァ これを差しましょと 竿もちなおし
おまえ餌差か わしや奥の鳥
ハァ 差さば差しなされ おさなばおさえろ
ご縁あるならエ アキタサ
又のきて ヤサエ 差しなされ
ヤンレ サーエ



これは山形の唄 「殿様節」が訛ったもののようです。飴売唄という副題がありまして、第一集にある「杓子売唄」のように通りでの商売唄なのですね。軽やかに飛び跳ねるピアノの上でとても気持ちよさげに歌が転がります。餌差(鷹狩)の大好きなお殿様のお話がユーモラスに語られているようですね(意味はいまひとつ取れませんでしたが)。これは波多野睦美さんの目の覚めるような絶唱が録音で聴けます。

( 2017.01.01 藤井宏行 )


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