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弥三郎節    
  日本民謡集第1集
 
    

詩: 日本民謡 (Minyou,-) 
      

曲: 間宮芳生 (Mamiya Michio,1929-) 日本   歌詞言語: 日本語


一つァェ 木造新田の相野村
村のはずれコの弥三郎ェ コレモ弥三郎ェ

二つァェ 二人三人と人頼んで
大開(おおびらき)万九郎コの嫁もろた コレモ弥三郎ェ

三つァェ 三つもの揃えてもろた嫁
もろて見たとこ気に合わねェ コレモ弥三郎ェ

四つァェ しめり打たねでもみ搗かせ
こぼす涙でもみァ搗けた コレモ弥三郎ェ

五つァェ 苛めたりあざめたり
日に三度のめしつもる コレモ弥三郎ェ

六つァェ 無理な親衆に使われて
十の指コから血コ流す コレモ弥三郎ェ

七つァェ なんぼ稼いでも働いても
つける油コァつけさせぬ コレモ弥三郎ェ

八つァェ 縁のないものァ是非もない
泣きの涙でひまもらた コレモ弥三郎ェ



これは青森の民謡。けっこう良く知られておりネット上でもたくさんの記事を見つけました。数え歌となっていて、歌詞にはけっこう色々なバリエーションがあります。十や二十まで歌詞のあるもあり延々と歌い続けて行くこともできますが、この間宮編曲では八つまでで一応物語は完結しています。
歌詞を見れば今の世も変わらない嫁いびりのお話。重々しいメロディに乗せて陰惨な話が続くのはあまり私は好みではありませんが、森一夫さんの録音での熱唱には思わず聞き惚れてしまいました。

( 2016.12.25 藤井宏行 )


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