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日章旗の下に    
 
 
    

詩: 佐藤春夫 (Satou Haruo,1892-1964) 日本
      

曲: 中山晋平 (Nakayama Shinpei,1887-1952) 日本   歌詞言語: 日本語


青空高く ひるがえり
白地はなんと さわやかな
何を証(あかし)の この色か
汚れぬ者を 現した
濁りなき世を 現した
げにこの御旗の 下(もと)にして
もの皆命 栄えたり
昨日も今日も 明日の日も

白地に丸の くっきりと
正しく強く 美しい
何のしるしの くれないか
燃ゆる正義を 象(かたど)った
尽くす忠義を 象った
げにこの御旗の 下にして
男児(おのこ)は笑みて 死ぬるなり
昔も今も 後の世も



この勇壮な歌詞に中山晋平のメロディとはいったいどうなるだろうかと思いましたが、中山晋平はやはり中山晋平でした。村の盆踊りで流れるとしっくりくるような新民謡の世界が広がってとても面白い聴きものです。この曲、新聞懸賞で生まれた「愛国行進曲」大ヒットの二匹目のドジョウを狙った昭和13年の毎日新聞の懸賞で「日の丸行進曲」(詞:有本憲次・曲:細川武夫)が選ばれた時に、そのレコードのB面に収録されたのがこの曲でした。A面のメインより詩も曲もビッグネームですし、個人的にはこちらの方が良い出来の歌ではないかと思われますが。

( 2016.12.17 藤井宏行 )


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