Where the picnic was Op.2-2 By Footpath and Stile |
ピクニックのあった場所で 小道や柵の脇を |
Where we made the fire, In the summer time, Of branch and briar On the hill to the sea I slowly climb Through winter mire, And scan and trace The forsaken place Quite readily. Now a cold wind blows, And the grass is gray, But the spot still shows As a burnt circle - aye, And stick-ends,charred, Still strew the sward Whereon I stand, Last relic of the band Who came that day! Yes,I am here Just as last year, And the sea breathes brine From its strange straight line Up hither,the same As when we four came. - But two have wandered far From this grassy rise Into urban roar Where no picnics are, And one - has shut her eyes For evermore. |
私たちがたき火をしたところ あの夏の時に 木の枝や茨を燃やして 海へ向かう丘の上へ 私はゆっくり登っている 冬のぬかるみを通り抜けて 見渡せば すぐに見つけられる その見捨てられた場所を とても容易に 今 冷たい風が吹く そして草は灰色だ けれどその場所には残っている 焼け焦げた円が - ああ そして枝切れが 焦げて まだ草地に散らばっている 私が立っているところに 一行の最後の遺物だ あの日ここに来た! そうだ 私はここに居る ちょうど去年と同じように そして海も 塩水を吹き上げている あの奇妙な水平線から ここまで まるで同じように 私たちが四人が来た時と - けれどそのうち二人は遠くにさまよっている この草の上を去って 都会の喧騒の中 ピクニックなどあり得ないところへと そして一人は彼女の目を閉じてしまった 永遠に |
これもとても重たい詩です。楽しい夏のキャンプの思い出の浜辺に年を経た今ひとりで戻って来た主人公。四人の仲間のうち二人は異郷にあり、そして一人はもう亡くなっている、弦楽四重奏の息の長い嘆きに淡々と語るように歌う声が溶け合ってとても美しいムードを醸し出します。
( 2016.12.16 藤井宏行 )