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君恋し    
 
 
    

詩: 佐々紅華 (Sassa Kouka,1886-1961) 日本
      

曲: 佐々紅華 (Sassa Kouka,1886-1961) 日本   歌詞言語: 日本語


木枯らし吹きて 想いは深し
夕日は沈みて あわれを誘う
君恋し わが胸はもゆる
思えば いとしき 誰の姿よ

夕闇せまりて 星影あわし
み寺に光れば 楽の音ひびく
君恋し わが胸はもゆる
思えば いとしき 誰の姿よ

ふるさと離れて 遠く来し いま我れ
夜ごとに夢見て 在りし日の面影
君恋し わが胸はもゆる
思えば いとしき 誰の姿よ



戦前は二村定一の歌で、戦後はフランク永井のカバーで大ヒットした、もしかすると佐々の代表作と呼んでよいこの歌、実は作曲された時には佐々自身の詞がついていました。この自らの歌詞でゆかりの浅草オペラの女性歌手・高井ルビーに吹き込ませたSPが1926年にリリースされており、歌詞はそこから取らせて頂きました。二村が吹き込むにあたり1928年、時雨音羽によって歌詞が書き換えられておなじみの「宵闇せまれば」のフレーズで始まるものに変わりました。

( 2016.12.10 藤井宏行 )


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