TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Brush up your Shakespeare    
  Kiss Me Kate
磨け お前のシェイクスピア力を  
     ミュージカル「キス・ミー・ケイト」

詩: ポーター (Cole Porter,1891-1964) アメリカ
      

曲: ポーター (Cole Porter,1891-1964) アメリカ   歌詞言語: 英語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
今時のハイソな娘たちは古典文学に興味津々
だから彼女らのハートを射るのなら たやすく引用できなきゃ
アイスキュロスやエウリピデスを
ホメロスを知ってなきゃなんないし それにもちろん ボーもだ
ソフォクレス、そからサッフォーもな
もしもシェリーにキーツそれにポープを知らなきゃ
いかしたデビーちゃんたちがお前をボンクラと呼ぶぞ

だけど詩人の中の詩人と言やあ
彼女たちをひたすら夢中にさせる人
それはあの詩人さ 人呼んで
ストラッドフォード・オン・エイヴォンの吟遊詩人

磨け お前のシェイクスピア力を
今すぐ彼を引用するのさ
磨け お前のシェイクスピア力を
そしたら女たちはお前にワオ!だぜ

何行か朗読してみろ「オセラ」から
そしたらみんな思うだろう お前ってすっげえと
お前のブロンド女が反応ないなら お前が褒めちぎっても
言って見ろ トニー言ったことを あのクレオパッタラーに
もし彼女と喧嘩になったら お前が彼女の服を台無しにして
服が何だ? 「空騒ぎ」だぜ
磨け お前のシェイクスピア力を
そしたらみんなひれ伏すだろう

(詞は大意です)

ポーターのミュージカル「キス・ミー・ケイト」はその物語の下地にシェイクスピアの「じゃじゃ馬馴らし」を絡めていますので、劇の本筋とは関係なくこういう戯れ歌も登場します。二人のギャングっぽい男が飄々と歌うこの歌、シェイクスピアの作品を巧みに織り込んでなかなか面白い歌詞です。駄洒落なんかもあってちゃんと訳してご紹介できれば良いのですが著作権の縛りもあって残念ながらできません。
Brush up your Shakespeareということで、最近はやりの「〇〇力」という言葉が一番しっくり来そうだったのでそのタイトルで訳してみました。

( 2016.12.10 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ