There is a river we all must cross |
ひとつの川がある われら皆が渡らねばならぬ川が |
There is a river we all must cross, Thousands will pass it tomorrow; Some will go down to its waters with joy, Others with anguish and sorrow. Some will be welcom'd by angel bands, Coming from over the river; Others be borne by the current adown, Where there is none to deliver. These shall land safely in Eden's bow'rs, Wearing the white robes of pardon; Those shall be cast on a desolate shore, Far from the gates of the garden. These shall have voices to join the song Ever from Eden ascending; Those shall unite in the wailings of woe Woe,that hath never an ending. Over the river we all must cross, Jesus may call us tomorrow; Shall we go down to its waters with joy? Shall we with anguish and sorrow? |
ひとつの川がある われら皆が渡らねばならぬ川が 明日も何千人もが渡るのだろう ある者は喜んでその水の中に入って行くが 苦しみや悲しみと共に入る者もある ある者は天使の一団に歓迎されるだろう 川の向こうからやって来る 他の者たちは下流へと流されるだろう そこでは誰も助けてくれる人はない ある者は無事に上陸するだろう エデンのあずまやに 白い赦しの服を着て またある者は荒れ果てた岸辺に投げ出されるのだ あの庭の門から遠く離れた ある者はあの歌に加わる声を持っているだろう エデンから立ちのぼってくる歌に 他の者たちは悲惨な嘆きのうちに寄り集まるのだ 嘆きに 決して終わりのない この川を われらは必ず越えねばならぬ イエスさまはあすにもわれらを呼び出されるかも知れぬ われらはその水の中へと喜んで下りていくのだろうか 苦しみや悲しみと共に入って行くのか? |
同じ年に黒人奴隷を使役した農場主が逃げ出して行くユーモラスな歌「神の王国が来る」を書いていたワークですが、こちらは一転して敬虔な讃美歌です。彼の作曲の引き出しの多さに驚かされますが、やはり奴隷解放の戦争の最中ということもあってか(彼は解放派の北側の人でした)、救われる者と救われない者との露骨な対比が繰り返される ある意味生々しい歌詞になっています。メロディはそんなことを感じさせない穏やかなものではあるのですが。
( 2016.11.26 藤井宏行 )