When I set out for Lyonnesse Op.15-2 Earth and Air and Rain |
ぼくが出かけた時に ライオネスに 大地と大気そして雨 |
When I set out for Lyonnesse, A hundred miles away, The rime was on the spray, And starlight lit my lonesomeness When I set out for Lyonnesse A hundred miles away. What would bechance at Lyonnesse While I should sojourn there No prophet durst declare, Nor did the wisest wizard guess What would bechance at Lyonnesse While I should sojourn there. When I came back from Lyonnesse With magic in my eyes, All marked with mute surmise My radiance rare and fathomless, When I came back from Lyonnesse With magic in my eyes! |
ぼくが出かけた時に ライオネスに 100マイル離れた先の 白い霜は飛沫のように散り そして星空が照らしていた ぼくの寂しさを ぼくが出かけた時に ライオネスに 100マイル離れた先の どんなことが起こるのか ライオネスで? ぼくがそこに留まっている間に 預言者もはっきりとは言わなかったし 最高の魔法使いも当てられなかった どんなことが起こるのか ライオネスで? ぼくがそこに留まっている間に ぼくが戻って来た時に ライオネスから 魔法をぼくの目にかけられて 皆が気づいた 沈黙の推測で ぼくの輝きを 類まれにして底知れない ぼくが戻って来た時に ライオネスから 魔法をぼくの目にかけられて! |
ライオネスとは妻のエマが住んでいた土地の名前なのだそうで、最後の節の「類い稀にして底知れない輝き」とはのちに妻となる人への愛と読めますでしょうか。さすらう若人を表す暗い行進曲で幕開けしますが、第2節は優美になり、そして最後の節では勝利に満ちた響きが聞かれます。分かりやすい展開と言えば言えないこともないのですが...
( 2016.11.13 藤井宏行 )