Ostrovok Op.17-1 10 Romansov |
小島 10のロマンス |
Iz morja smotrit ostrovok, Ego zelenye uklony Ukrasil trav gustykh venok, Fialki,anemony. Nad nim spletajutsja listy, Vokrug nego chut’ pleshchut volny. Derev’ja grustny,kak mechty, Kak statui,bezmolvny. Zdes’ ele dyshit veterok, Sjuda groza ne doletaet, I bezmjatezhnyj ostrovok Vse dremlet,zasypaet. |
海の上に小島がある 緑におおわれた 豊かな草が大地を彩り スミレやアネモネが咲く... 島の上の方にはとりどりの森 島の周りには穏やかに寄せる波 悲しげな木々は、夢見ながら 彫像のように立ち尽くす ここではそよ風さえほとんど吹かず 嵐がやってくることはない 静寂の島だ すべてがまどろみ、眠っている |
イギリスの詩人P.B.シェリーの詩「The isle」をコンスタンティン・バリモントがロシア語に訳したものに曲が付けられています。ラフマニノフのつけた歌がずっと良く知られていますがタネーエフのものも美しく印象的な歌曲です。
( 2016.11.12 藤井宏行 )