Lied des transferierten Zettel Vier Gedichte nach Heine,Shakespeare und Lord Byron |
とりちがえられた処方箋の歌 ハイネ、シェイクスピアとバイロン卿による4つの詩 |
Die Schwalbe,die den Sommer bringt, der Spatz,der Zeisig fein, Die Lerche,die sich lustig schwingt bis in den Himmel 'nein. Der Kukuck,der der Grasmück' so gern ins Nestchen heckt, Und lacht darob mit arger Tück', und manchen Ehemann neckt. |
ツバメ 夏を運んでくる者や スズメに かわいいフィンチ ヒバリ 陽気に舞い上がって行く 空の上まで カッコウは ウグイスに 巣の中で卵を孵させるが それゆえに笑うのだ 悪意に満ちて 大勢の結婚した男どもをからかうように |
シェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」から。妖精パックの間違いで頭をロバに替えられてしまった職人ボトムが歌う歌です。喜多尾道冬さんの訳ではそれもあって「ロバになったボトムの歌」という邦題にされておりますが、ちょっと踏み込み過ぎのようにも思えますので、ネット上で見つけたより適切であろうと思われるタイトルにしております。英語のタイトルではBottom's Dreamというものもありますのであまりこだわるところではないのかも知れませんが。
( 2016.10.31 藤井宏行 )