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A la Orilla de un Palmar    
 
ヤシの林の外れで  
    

詩: ラテン民謡 (canción popular,-) 
      

曲: ポンセ (Manuel Ponce,1882-1948) メキシコ   歌詞言語: スペイン語


A la orilla de un palmar,
yo vide una joven bella,
su boquita de coral,
sus ojitos dos estrellas.

Al pasar le pregunté
que quién estaba con ella
y me respondió llorando:
sola vivo en el palmar.

Soy huerfanita,¡ay!
no tengo padre ni madre,
ni un amigo ¡ay!
que me venga a consolar.

Solita paso la vida
a la orilla del palmar
y solita voy y vengo
como las olas del mar.

ヤシの林の外れで
私は出会った ひとりの美しいひとに
その唇はサンゴのよう
その瞳は二つの星

通りすがりに私が尋ねると
誰と一緒に暮らしているの と
彼女は私に泣いて答えた:
一人で住んでるの このヤシ林に

私 みなしごなの ああ!
父さんも 母さんもいないのよ
ひとりの友だちもないわ!
私を慰めに来てくれる

ただ一人で暮らしてるの
ヤシの林の外れで
そして 一人で行ったり来たりしてるの
海の波のように


メキシコの民謡をポンセがピアノ伴奏の歌曲に編曲したもの、という解説もありましたが、やはり民謡とされることも多い有名な「エストレリータ」のように彼のオリジナルなのかも知れず、そのあたりは調べ切りませんでした。確かにポンセのクレジットなしでラテン音楽のポピュラー歌手が歌っているものをYoutubeなどでたくさん見つけますので民謡である可能性はかなり高いですが。
ゆったりとしたハバネラのリズムの とても美しいメロディの曲です。
クラシック系では最近はあまり歌われることはないようです。SP復刻でティト・スキーパが歌っているものがあるのに目を惹かれました。

( 2016.10.29 藤井宏行 )


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