春思曲 |
春を思う歌 |
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しんしんと夜の雨滴が軒先に落ちる 冷たい布団に一人眠ることもできず 今朝鏡を見ると 私の髪は癖がついていた 櫛も ピンもなしで ただひとり 家の中で 通りの柳を見ずには居られず なんと羨ましいことだろう ツバメたちが さえずりながら色の付いた軒下に 別れてどれほど経っても 嫌う気持ちにはなれない さあ 早く私のもとに戻って来て (詞は大意です) |
これも西洋音階のメロディ進行を基本としていますのでフランス歌曲のような雰囲気。しかし五音音階の部分も多々あり、東洋風の味わいにも欠けていません。黄自の曲としては比較的良く歌われるもののひとつのようです。
( 2016.10.26 藤井宏行 )