Climb Every Mountain The Sound of Music |
すべての山に登れ ミュージカル「サウンド オヴ ミュージック」 |
詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
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登るのです すべての山を あらゆる力を尽くして 辿りなさい すべてのわき道を すべての小道を あなたの知る限りの 登るのです すべての山を 渡りなさい すべての流れを 追いかけるのです すべての虹を あなたが自分の夢を見つけ出すまで 夢は必要とするでしょう あなたが与えることのできるすべての愛を あなたの人生のすべての日々に あなたが生きている限りずっと 登るのです すべての山を 渡りなさい すべての流れを 追いかけるのです すべての虹を あなたが自分の夢を見つけ出すまで (詞は大意です) |
名曲ぞろいのミュージカル「サウンド オヴ ミュージック」ですので、小学生の頃初めて聴いたときにはこの曲はまるで印象に残りませんでした。(多分TVで映画版を見たのだったと思います)地味なメロディですし歌詞もちょっと難しいことを言っているので子供には「ドレミの歌」のようなもっと楽しい音楽や、教科書にも載っていた「エーデルワイス」なんかの方に心奪われていたのでしょう。歳を重ねてくると、この歌の深い味わいや意味も良く分かってきて、このミュージカルの中でも一番好きなナンバーとなりました。
力量のあるソプラノが歌わないとなかなか真価が発揮できない曲なのもこの曲のポピュラリティをあまり高めない制約になっているようですが、芸達者な歌手で聴くと震えが来るくらい素晴らしいクライマックスが約束されます。初演でこの役を歌ったPatricia Newayの重厚な歌が圧倒的な迫力でした。これに比べると映画でのPeggy Woodは少々ひ弱な感じで印象に残りにくいところはありますが、クライマックスの伸びやかな歌声はなかなか魅力的。オペラ歌手たちも大勢 それぞれの持ち味を聴かせてくれて面白いですが、一番このキャラがはまっている感のあるレオンタイン・プライスの歌が素晴らしかったです。単独ではマリア役を歌った方が合っていそうなキリ・テ・カナワやキム・クリスウェルなんて人の異色の歌があってこれはこれで魅力的でした。
( 2016.10.22 藤井宏行 )