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黄金燈籠    
 
 
    

詩: 日本民謡 (Minyou,-) 
      

曲: 金井喜久子 (Kanai Kikuko,1906-1986) 日本   歌詞言語: 日本語


あかたすんどぅんち
くがにどぅーるーさぎてぃ
うりが あかがりば
みるく うんけ
 シーヤープー シーヤープー
 ミーミンメー ミーミンメー
 ヒージントー ヒージントー
 イーユヌミー イーユヌミー

てぃーくくぬ みるく
ばがすまに いもち
うかきぶしぇ みしょり
みるくゆがふ
 シーヤープー シーヤープー
 ミーミンメー ミーミンメー
 ヒージントー ヒージントー
 イーユヌミー イーユヌミー

あかなーよ あかなー
まーかい行(い)ちゅが あかなー
にしぬ海かい 蟹ぐゎとぅいがる
我(わ)ね行(い)ちゅん
 シーヤープー シーヤープー
 ミーミンメー ミーミンメー
 ヒージントー ヒージントー
 イーユヌミー イーユヌミー

赤田首里殿内に
黄金燈籠下げて
それが 灯れば
弥勒のお迎え
 シーヤープー シーヤープー
 耳だよ 耳だよ
 肘と  肘と
 イーユヌミー イーユヌミー

大国の弥勒よ
わが島に往かれて
お広めくださいませ
弥勒世の果報を
 シーヤープー シーヤープー
 耳だよ 耳だよ
 肘と  肘と
 イーユヌミー イーユヌミー

あかなーよ あかなー
どこへ行くんだ あかなー
西の海に 蟹を取りに
我は行くのさ
 シーヤープー シーヤープー
 耳だよ 耳だよ
 肘と  肘と
 イーユヌミー イーユヌミー

沖縄のわらべうたとのことですが、けっこう詩もメロディも難しいように私には思えました。訳してみないと意味も取れませんので藍川由美さんがこの曲を収録したCDのライナーやWeb上の色々なサイトを参照させていただきながら自分なりの訳をつけております。サイト上で調べた限りでは民謡の常で色々な歌詞がついておりますけれども、ここでは藍川さんのCDに取り上げられた3節を送り仮名の表記も含めてすべて合わせて取り上げました。おそらくこれが編曲者金井のオリジナルだと思いますので。ただ歌詞の内容からも明らかに3番は別の歌ですね。Wikipediaに取り上げられているこの歌(ちなみに「黄金燈籠」よりは「赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)」がタイトルになっております こちらの方が通りが良いようです)の歌詞4節の方が弥勒信仰のテーマで一貫していてよりオリジナルの民謡に近いように思いました。旧暦の7月16日に沖縄ではこの弥勒様をお迎えするお祭りをするのだそうです。
囃し言葉のシーヤープー以下の部分は子供たちの手遊びにもなっているようで、Youtubeでいくつか振りをしているのを見ることができます。歌のところで耳をさわったり肘を指したりして。魚の目のところは目じゃなくて手のひらなのですね。

( 2016.10.16 藤井宏行 )


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