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Danse indienne    
 
インドのダンス  
    

詩: ラオール (Jean Lahor,1840-1909) フランス
      

曲: エミール・パラディーレ (Emile Paladilhe,1844-1926) フランス   歌詞言語: フランス語


Les bayadères
Tournent légères
Au bourdonnement du tambour.
Une caresse
Enchanteresse
Dort dans leurs yeux chargés d’amour.

Elles s’élancent
Ou se balancent,
On entrevoit sous le satin
Les molles hanches,
Fauves ou blanches
Commes les clartés du matin.

A leur cheville
S’enroule et brille
Un long serpent aux anneaux d’or,
Qui choqués sonnent,
Tintent,frissonnent,
Quand le pied nu prend son essor.

A leur oreille
Est-ce une abeille?
La musique imite le bruit
Tout autour d’elles
D’un fin bruit d’ailes,
Qui les irrite et les poursuit.

La plus craintive
Sent que furtive
L’abeille a glissé dans son sein;
L’écharpe vole;
La gorge folle
Veut échapper à l’assassin.

Et la danseuse,
Soudain rieuse,
Vite recache ses seins blancs.
Tambours et flûte,
Après la lutte,
Soupirent sur des rythmes lents.

Étoile ou lune,
Pâle,chacune,
Tourne alors,tourne doucement:
Leurs yeux de flamme
Attirent l’âme
Et les désirs comme un aimant.

Devant ces femmes
Rêvent des brahmes,
Murmurant tout bas d’anciens vers;
Leur esprit pense
A cette danse
Où flotte éperdu l’univers.
舞姫たちは
軽やかな足取りで
ドラムの響きに合わせ
愛撫するように
魅惑する
眠たげなその瞳は愛に満ちている

彼女らは跳ねて
そして揺れる
ちらりと見える サテンの下が
柔らかいお尻が
日焼けした あるいは白い
まるで朝の光のような

その足首には
巻かれて輝いている
金色のとぐろの長い蛇が
それはぶつかって鳴り響く
ジャラジャラと震えながら
裸の足が浮き上がる時に

彼女らの耳には
蜂でもいるのだろうか?
この音楽は騒音を真似ているようだ
彼女らの周り中で
羽音がブンブン言ってるかのように
苛立たしげにそれを追っている

さらに恐ろしいことには
密かに感じるのだ
蜂が滑り込んだと 胸の谷間に
スカーフを跳ね上げて
胸を揺すって
この殺人者を追い出そうとしている

それから踊り子たちは
突然笑い出すと
すばやくその白い胸を再び隠す
ドラムとフルートは
そのせめぎ合いの後
ゆったりとしたリズムでため息つく

星や月は
蒼ざめ それぞれが
それから回る ゆったりと回る
その炎の瞳は
魂を引き付ける
そして欲望はまるで磁石のようだ

これらの女たちの前には
高僧たちが夢見るように
静かにつぶやいている 古代の呪文を
彼らの心は思っているのだ
このダンスに
漂っているのだと 酔いしれた宇宙が


エキゾチシズムあふれる面白い歌です。ちょっとエロチックなところなどもなかなかの趣。あまり歌われないのがもったいない曲ですね。

( 2016.10.10 藤井宏行 )


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