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おいちにの兵隊さん    
 
 
    

詩: 時雨音羽 (Shigure Otoha,1899-1980) 日本
      

曲: 佐々紅華 (Sassa Kouka,1886-1961) 日本   歌詞言語: 日本語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください


まだ戦争の影があまり濃くなっていない1927年(昭和4年)の作品。今もカルト的な人気がある少女歌手・平井英子がデビューしたての頃に吹き込んだとても愛らしい童謡です。「向こう通るは おいちにの兵隊さん」とゆるい行進曲で進むのは横丁のちいさなお友だち。子供たちの間では戦争ごっこが普通の遊びだったころでした。
最後は犬に追いかけられてトホホの終わり方ですが、何ともほのぼのとした雰囲気が良いです。おそらくジャズバンドから駆り出されてきたブラスのノリノリの伴奏もGood。2015年にリリースされたVictorの「日本の軍歌アーカイブズVol.4 戦時下の少女歌謡」の中でも一二を争う印象的な歌でした。
なおVictorではこのジャズのノリの平井英子盤でしたが(ジャズ童謡というキャッチフレーズに妙に納得)。競合のコロムビアでは小笠原英夫という少年が吹き込んでいる別の盤があって、こちらはもう少しゆったりとして童謡らしいです。

( 2016.10.07 藤井宏行 )


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