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歌詞はありません
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1967年の作品 アカペラの12人の歌手たちによるアンサンブルです。歌詞はなくて古代シュメールやアッシリアの言葉の断片を再構成したとのことですがどこまで徹底しているのかはそれらの言葉を知りませんので何とも判断がつきません。ギリシャの独裁政権に反対し、1947年には亡命を余儀なくされた彼の、祖国で投獄されている政治犯たちへ捧げられた慰めの音楽なのだそうですが、そういう経緯を知らずに聴くと何だか怪しいオジサンオバサンたちの不気味な儀式という風に思えて何とも奇妙な感じです。きっとナマで聴いたらぶっ飛ぶのでしょうなあ。現代曲はよく飽きてしまって最後まで聴きとおすのが辛いのですが、この曲は最後まで変化に富んでいて飽きません。
( 2016.10.07 藤井宏行 )