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Gesegnet sei,durch den die Welt entstund    
  Italienisches Liederbuch
この世界の生みの親に祝福あれ  
     イタリア歌曲集

詩: ハイゼ (Paul Heyse,1830-1914) ドイツ
    Italienisches Liederbuch-Rispetti 40 Gesegnet sei,durch den die Welt entstund 原詩:イタリア詞

曲: ヴォルフ (Hugo Wolf,1860-1903) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Gesegnet sei,durch den die Welt entstund;
Wie trefflich schuf er sie nach allen Seiten!
Er schuf das Meer mit endlos tiefem Grund,
Er schuf die Schiffe,die hinübergleiten,
Er schuf das Paradies mit ew'gem Licht,
Er schuf die Schönheit und dein Angesicht.

この世界の生みの親に祝福あれ。
彼は津々浦々にいたるまで、なんと秀逸に創造したことだろう!
彼は際限なく底の深い海を創った。
彼はその水上を滑らかに進む船を創った。
彼は永遠の光あふれる楽園を創った。
彼は美というものを、そしてあなたの顔(かんばせ)を創ったのだ。


「イタリア歌曲集」の詩の多くは最後の行を言いたいが為にあるようなものだと言ったら言い過ぎだろうか。この詩などは「あなたの顔はなんと美しいのだろう」と言いたい為の、いわば導入部で成り立っているように私には思えてならない。
イタリアの詩の形式が関係しているのかどうかは分からないが、言葉巧みに女性をくどくイタリア男の手管を反映しているのだろうか。

  F=ディースカウ&デームスが張りのある若々しい声と表現で魅力的。デームスも雄弁に語り見事。
  シュミット&ヤンセンや、スコウフス&ヴィイタサロが現代的なスマートな解釈で上手い。
  古いところでヒュッシュ&ミュラーは予想外の甘美な歌声を満喫できる(1934年:EMI)。

( 2003.9.22 フランツ・ペーター )


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