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Ani havacelet hašaron    
 
私はシャロンのバラ  
    

詩: 聖歌 (Hymn,-) 
    Canticum Canticorum Salomonis(ソロモンの雅歌)  

曲: ベン=ハイム (Paul Ben-Haim,1897-1985) ドイツ→イスラエル   歌詞言語: ヘブライ語


Ani havacelet hašaron,
šovšanat ha amakim.
Kešovšanah bein hahovhim,
ken rajati bein habanot.
Ketapuah ba acei haija ar,
ken dodi bein habanim
becilov himadti vejašati,
ufirjov matok lehiki.
Heviani elbeit haijajin,
vediglo alai ahavah.
Samehuni ba ašišot,
rapeduni batapuhim
ki holat ahavah ani.

私はシャロンのバラ
谷間のユリ
茨の中のユリのように
わが愛する方は娘たちの中
森の中のリンゴの木のように
わが愛する方は若者たちの中
その陰に私は喜んで座った
そこの果実は私の口にとても合った
あの方は私を酒宴に連れて行って下さった
私の上のあの方の旗は愛だった
ブドウのお菓子で私を力づけ
リンゴで私を慰めてください
私は恋の病なのです

旧約聖書・ソロモンの雅歌の第2章にあるたいへん有名な詞句です(2−1〜5)。恐らくベン−ハイムがイスラエルに移住してから書いたものと思われ、ヘブライ語のテキストに付けられています。ヘブライ語はまるで読めない私ですが、さすが聖書のテキストだけあって膨大な数の英訳や和訳を参照でき、またgoogleの翻訳エンジンの優秀さにも助けられてなんとか対訳と呼べるものができました。
実に楚々として美しい音楽です。 ソプラノのIlona Domnich の歌ったものがQuanzレーベルにある他、Youtubeでもいくつかの演奏を聴くことができました。同じ歌詞でバリバリのアラブ民謡のような別の曲が続けてかかるのがYoutubeの面白いところ。まだまだ世界には知らない音楽が溢れています。

( 2016.09.24 藤井宏行 )


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