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Ein Jüngling liebt ein Mädchen   Op.6-3  
  Fünf Gesänge
ひとりの若者が娘に恋をしたが  
     5つの歌

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Lyrisches Intermezzo(歌の本-抒情小曲集 1827) 39 Ein Jüngling liebt ein Mädchen

曲: アルネス (Eyvind Alnæs,1872-1932) ノルウェー   歌詞言語: ドイツ語


Ein Jüngling liebt ein Mädchen,
Die hat einen andern erwählt;
Der andre liebt eine andre,
Und hat sich mit dieser vermählt.

Das Mädchen nimmt aus Ärger
Den ersten besten Mann,
Der ihr in den Weg gelaufen;
Der Jüngling ist übel dran.

Es ist eine alte Geschichte,
Doch bleibt sie immer neu;
Und wem sie just passieret,
Dem bricht das Herz entzwei.
 ひとりの若者が娘に恋をしたが
 その娘は別の男を選んだ
 だが選んだその男はまた別の娘を愛して
 そっちの娘と結婚しちまった

 振られた娘は選んだんだ 怒りの余りに
 たまたま会った最初の男
 道で彼女がばったり会っただけのやつを
 若者はひどく傷ついた

 これは昔の物語
 だけどいつでも新しく起こる
 誰であれこんなことに見舞われりゃ
 心が真っ二つに割れてしまうだろうさ


ノルウェーの作曲家アルネスの作品5はすべてドイツ語の歌詞です。うち3曲はバーンズの詩をドイツ語に訳したものにつけており、2曲はハイネの詩です。特に面白いのはこの3曲目。シューマンの「詩人の恋」でも取り上げられて、そちらでは失恋した主人公の自嘲に満ちた激しいユーモラスな歌でしたが、こちらはしっとりと美しく歌われ、自虐のかけらもない全然雰囲気の違う曲です。シューマンの方になじんでいると違和感バリバリですが、これはこれで説得力のある良い曲です。

( 2016.09.23 藤井宏行 )


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