I Cannot Sing To Night |
私は歌えない 今宵は |
Kind lady,ask me not to sing The joys of other days; Chide not my muse,though she refuse To bask in Memory's rays. I would that all my youthful joys Could vanish from my sight; For ah! my heart is very sad: I cannot sing tonight. I cannot,I cannot,cannot sing tonight; For ah! my heart is very sad: I cannot sing tonight. Since last we met,ten thousand joys Have faded from our view; The magic of our youth has fled, Our eyes have shed their dew Since last we met,ten thousand griefs On me have spent their might; But ah! my heart is very sad: I cannot sing tonight. |
親切な女性よ 私に求めないでくれ 歌うことを あの日々の喜びのことを 私のミューズを責めないでくれ たとえ彼女が拒んでも 思い出の光を浴びることを 私は望む すべての若々しい喜びが 消えてしまうことがあればと 私の視界から だって ああ!この心はこんなに悲しいのだから 私は歌えない 今宵は 歌えない 歌えない 歌えないのだ 今宵は だって ああ!この心はこんなに悲しいのだから 私は歌えないのだ 今宵は 最後に私たちが会ってから 何千もの喜びが 私たちの視界から色褪せて行った 私たちの青春の魔法は消え去ったのだ 私たちの目は涙の露を流してきた 最後に私たちが会ってから 何千もの悲しみが 私の上にその力を働きかけてきたのだから だけど ああ!この心はこんなに悲しいのだ 私は歌えない 今宵は |
これも1852年の傑作。ですが今はほとんど歌われることはありません。歌詞が今一つ訴えかけることに乏しいステレオタイプなことにその一番の理由があるように思えますがいかがでしょうか。詩人は検索しても生没年がよく分からなかったのですが、一か所でちょうどこの時代に被る記載があったのでそれを採用しました。するとこの作曲当時16歳ということになってしまうので詩がぱっとしないのも仕方ないかな、という気もしますが、生没年の方が同姓同名の別人の可能性もありますので断言は避けます。またどうでも良いことですがこの曲の前奏、へイスの「 My Dear Old Sunny Home 故郷の廃屋」のメロディにそっくりなのです。そのパクリかなと思ったのですが、こちらのフォスターの方が作曲が20年も前でした。
( 2016.09.17 藤井宏行 )