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Far in a western brookland    
  Ludlow and Teme
彼方の西の小川の地  
     ラドロウとテイム

詩: ハウスマン (Alfred Edward Housman,1859-1936) イングランド
    A Shropshire Lad 52 Far in a western brookland

曲: ガーニー (Ivor Gurney,1890-1937) イギリス   歌詞言語: 英語


Far in a western brookland
That bred me long ago
The poplars stand and tremble
By pools I used to know.

There,in the windless night-time,
The wanderer,marvelling why,
Halts on the bridge to hearken
How soft the poplars sigh.

He hears: no more remembered
In fields where I was known,
Here I lie down in London
And turn to rest alone.

There,by the starlit fences,
The wanderer halts and hears
My soul that lingers sighing
About the glimmering weirs.
彼方の西の小川の地
ぼくがずっと昔生まれ育ったところ
ポプラが立って揺れている
ぼくの良く知ってる池のほとりで

あそこでは 風のない夜
さすらい人が 不思議そうに
橋の上で立ち止まり 聞き耳立てる
何と静かにポプラはため息つくのかと

彼は聞くのだ: もはや思い出されまい
自分の知られていたあの野原にあっても
ここで自分は横たわるのだ ロンドンで
そして安らぎ始めるのだ ただひとりで

あそこの 星に照らされた垣根のそば
さすらい人は立ち止まり そして聞くのだ
わが魂がため息つきつつ留まるのを
ぼんやりと光る沼のまわりに

歌曲集2曲目はしっとりと内省的に。故郷喪失の詩のようですが決して暗く沈むことはなく、ゆったりとしたメロディが淡々と流れて行きます。声と弦との絡み合いがとにかく見事。詩集では52番目の詩です。

( 2016.09.10 藤井宏行 )


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