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タクラマカン    
  映画「君も出世ができる」
 
    

詩: 谷川俊太郎 (Tanikawa Shuntarou,1931-) 日本
      

曲: 黛敏郎 (Mayuzumi Toshirou,1929-1997) 日本   歌詞言語: 日本語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください


知る人ぞ知る戦後の和製ミュージカル映画「君も出世ができる」、ハリウッドミュージカルも顔負けの歌と踊りの大狂乱を、フランキー堺、高島忠夫、益田喜頓に雪村いづみ・中尾ミエと錚々たるメンバーが繰り広げる物凄い作品です(植木等までゲスト出演)。この音楽を映画音楽の仕事はたくさんしていたとは言え、よもやあの黛敏郎が手掛けていたとは驚くべきことです。耳にこびりつくナンバーが目白押しの中で、モーレツサラリーマンの鑑・山川(フランキー堺)と対照的にのんびりタイプの中井(高島)が茫洋として歌う「タークラーマカン まーだ見ぬ砂漠 いつの日にか 帰ってゆーこう...」というブルースはノリノリのナンバーばかりの中あまりに異色で、バックの女声のコーラス含め強烈過ぎます。シャンソンも歌える歌唱力の高島ならではの渋い歌声。彼らは旅行代理店「東和観光」のサラリーマンなのでした。やがて彼はアメリカ帰りの社長令嬢・陽子(雪村)と互いに惹かれあうこととなります。彼女の登場シーン「アメリカでは」も凝りに凝った群舞も含め強烈。機会があればぜひご覧頂きたい映画です。

( 2016.08.05 藤井宏行 )


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