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I gave her cakes and I gave her ale    
  Anon. in Love
ぼくは彼女にケーキをあげた 彼女にエールをあげた  
     恋する詠み人知らず

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: ウォルトン (William Walton,1902-1983) イギリス   歌詞言語: 英語


I gave her Cakes and I gave her Ale,
I gave her Sack and Sherry;
I kist her once and I kist her twice,
And we were wondrous merry.

I gave her Beads and Bracelets fine,
I gave her Gold down derry.
I thought she was afear'd till she stroaked my Beard
And we were wondrous merry.

Merry my Hearts,merry my Cocks,
Merry merry merry my Sprights.
Merry merry merry my hey down derry.
I kist her once and I kist her twice,
And we were wondrous merry.

ぼくは彼女にケーキをあげた 彼女にエールをあげた
ぼくは彼女にサック酒やシェリー酒をあげた
ぼくは彼女にキスした 一度 ぼくはキスした もう一度
それでぼくらはものすごくゴキゲンだった

ぼくは彼女にきれいなネックレスやブレスレットをあげた
ぼくは彼女に金をあげた ダウン デリィ
ぼくは思ってた 彼女は不安だったと ぼくの髭を撫でるまで
それでぼくらはものすごくゴキゲンだった

浮かれろ ぼくのハート 浮かれろ ぼくの××
浮かれろ 浮かれろ 浮かれろ ぼくのスピリッツ
浮かれろ 浮かれろ 浮かれろ ぼくのヘイ ダウン デリィ
ぼくは彼女にキスした 一度 ぼくはキスした もう一度
それでぼくらはものすごくゴキゲンだった

ヘンリー・パーセルのカノンにもなっているこれまた有名な17世紀の詩。当時の「ミツグ君」ですかね。かなり古語が難しいのでうまく訳せていないような気がしますが、有名にもかかわらずほとんど邦訳がないようなのでこんな訳でもご容赦のほど。第3節のCocksが良くわからなかったのですが、前のHeartと対になっていますので「Hearts and Cocks」として検索してみたところ、きわどいアダルトサイトばかりがヒットしましたのでおそらくはそういうことなのかと思い伏字に致しました。Cocksと複数形なのが少々気に入りませんが、Heartsの方も複数形なのでまあ良いかと。ハバネラのリズムに乗せてこれもまた飄々と面白い音楽が歌とギターから流れてきます。

( 2016.08.04 藤井宏行 )


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