Lady,when I behold the roses Anon. in Love |
レディよ 私がバラの芽ぶくのを見るとき 恋する詠み人知らず |
Lady,when I behold the roses sprouting, Which clad in damask mantles deck the arbours, And then behold your lips where sweet love harbours, My eyes present me with a double doubting; For,viewing both alike,hardly my mind supposes Whether the roses be your lips or your lips the roses. |
レディよ 私がバラの芽ぶくのを見るとき ダマスクのマントを纏ってあずまやを彩るバラを それから 甘い愛の宿るそなたの唇を見るとき 私の目は私に投げかけるのだ 二重の疑いを この良く似たふたつを見ると 私の心はほとんど区別できぬと バラがそなたの唇か それとも唇がバラなのか と |
これも第1曲目同様、クィルターが「エリザベス朝の12の歌」に取り上げています。これもロマンティックとは言い難い尖がったメロディでしんみりと歌われます。
( 2016.08.04 藤井宏行 )