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Stay,sweet love    
  Anon. in Love
居ておくれ 愛しい人  
     恋する詠み人知らず

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: ウォルトン (William Walton,1902-1983) イギリス   歌詞言語: 英語


O stay,sweet love; see here the place of sporting;
These gentle flowers smile sweetly to invite us,
And chirping birds are hitherward resorting,
Warbling sweet notes only to delight us:
Then stay,dear love,for,tho' thou run from me,
Run ne'er so fast,yet I will follow thee.

I thought,my love,that I should overtake you;
Sweet heart,sit down under this shadow'd tree,
And I will promise never to forsake you,
So you will grant to me a lover's fee.
Whereat she smiled,and kindly to me said -
I never meant to live and die a maid.
おお居ておくれ 愛しい人 ご覧 この楽しい場所を
やさしい花たちが甘くほほ笑んで ぼくたちを呼んでいる
そしてさえずる鳥たちはあちらの方で休みながら
甘い歌声を響かせているよ ぼくたちを喜ばせようと
だから居てよ 愛しい人 ぼくから走って逃げても
そんなに速く走らないで ぼくは君について行くんだから

ぼくは思った 恋人よ 君を追い越して行こうと
かわいい娘 さあ座ってよ この木陰に
約束するから けっして君を捨てたりしないと
だからぼくにくれるよね 恋人の受けるべき報酬を?
彼女はにっこり笑って やさしくぼくに言っ
「私は処女のまま一生を過ごすつもりはないわ」


こちらも愛らしい17世紀作者不詳の詩。前の曲に比べるとだいぶメロディアスで聴きやすいですが、どこか奇妙な浮遊感を感じさせます。英語の響きが実にとんがって聴こえて面白いです。やはり現代の曲ですね。

( 2016.08.04 藤井宏行 )


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