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おざや節    
  わがふるさとの歌
 
    

詩: 日本民謡 (Minyou,-) 
      

曲: 福島雄次郎 (Fukushima Yuujirou,1932-2005) 日本   歌詞言語: 日本語


今年はじめて 御新地に出たりゃ
ぶりのな、ぶりの コラショイショイ
いないみち まだ知らぬ

ハアヨイナガヨイナガ
あんまりゃいるんな どっちもひゆとり 
いれただぶっだせ 
コラショイショイ コラショイ


名所名所と おざやは名所
おざやな おざや コラショイショイ
名所にゃ 水はない

ハアヨイナガヨイナガ
来たらば寄らしゃい 道端だるけん
茶わきゃて待っとる
コラショイショイ コラショイ


新地ゃしみゃになる ぶかたがもどる
あとにな あとに コラショイショイ
残るのが ぶりとかぎ

ハァおどんが来てみや 寺屋敷
あしながふんでも せきだの音する
コラショイショイ コラショイ


おざや節は熊本県の八代、干拓して土地を拓くときの労働歌がもとだと言われています。「おざや」とは大鞘と書き、干拓地の水門を堅固にするための石垣のことだそうで、八代には今でも1819年に作られたこの石垣が残っているのだそうです(大鞘樋門)
労働歌らしくパワフルでノリの良い歌。方言が強くて意味が良く分かりませんがインパクト大です。
一番は「今年はじめて新地での仕事に出たが モッコの担ぎ方もよく分からない あんまりたくさんの日雇いを入れるな 追い出してしまえ」と
二番は「おざやは名所だけれど 水のない名所だ お茶を沸かして待ってるから来たら寄りなさい」と
三番は「新地での作業が終わったら土方たちは戻って行く あとに残るのはモッコと鉤だ あんたがきてくれたら 粗末な草履でも立派な雪駄の音に聞こえるよ」といった意味でしょうか。

( 2016.07.23 藤井宏行 )


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