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If music be the food of love   Z.379  
 
もし音楽が愛の糧ならば  
    

詩: ヘヴニンガム (Henry Heveningham,1849-1903) イングランド
      

曲: パーセル (Henry Purcell,1658-1695) イギリス   歌詞言語: 英語


If music be the food of love,
Sing on till I am fill'd with joy;
For then my list'ning soul you move
To pleasures that can never cloy.
Your eyes,your mien,your tongue declare
That you are music ev'rywhere.

Pleasures invade both eye and ear,
So fierce the transports are,they wound,
And all my senses feasted are,
Tho' yet the treat is only sound,
Sure I must perish by your charms,
Unless you save me in your arms.

もし音楽が愛の糧ならば
歌い続けておくれ 喜びで満たされるまで
そうすれば わが聴き入る魂をあなたは心動かし
尽きせぬ喜びに至るであろうから
あなたの目が あなたの仕草が あなたの舌が語るだろうから
あなたは音楽なのだと あらゆるところで

喜びが襲ってくる 目と耳に
あまりに激しく押し寄せて 傷ついてしまう
あらゆる私の感覚はもてなされているのだ
このごちそうは音だけだけれども
きっと私は破滅するだろう あなたの魅力に
もしもあなたが救ってくれぬのなら あなたのその腕の中に

シェイクスピアの戯曲「十二夜」の冒頭のオーシーノウ公爵の台詞をタイトルに、詩人が書いた別の詩にパーセルが曲をつけています。古楽らしく淡々とした雰囲気とは裏腹に、これはかなり熱い愛の告白ですね。

( 2016.07.10 藤井宏行 )


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