Wer sein holdes Lieb veloren Spanisches Liederbuch(Weltliche Lieder) |
世俗歌曲第7番 「恋をとり逃がすやつなんか」 スペイン歌曲集_世俗歌曲集 |
Wer sein holdes Lieb verloren, weil er Liebe nicht versteht, besser wär' er nie geboren. Ich verlor sie dort im Garten, da sie Rosen brach und Blüten. Hell auf ihren Wangen glühten Scham und Lust in holder Zier. Und von Liebe sprach sie mir; doch ich größter aller Toren wußte keine Antwort ihr wär' ich nimmermehr geboren. Ich verlor sie dort im Garten, da sie sprach von Liebesplagen, denn ich wagte nicht zu sagen, wie ich ganz ihr eigen bin. In die Blumen sank sie hin; doch ich größter aller Toren zog auch davon nicht Gewinn, wär' ich nimmermehr geboren! |
愛の言葉も知らないで 恋をとり逃がすやつなんか 生まれてこなけりゃ良かったんだ 僕がしくじったのは あの娘が バラの花をつみに来たその庭だった 彼女は頬を染めてた 恥らいとときめきに そして僕に愛をささやいた 史上最低の阿呆の僕は 何も言えずに黙ってた 二度と生まれてくるな、こんなやつ 僕がしくじったのは あの娘が 切ない心をうちあけたその庭だった 僕も言えなかったんだ 君が好きだよと そして彼女は花畑に泣き伏した 史上最低の阿呆の僕は ただぼんやりと立っていた 二度と生まれてくるな、こんなやつ! |
スペイン歌曲集世俗歌曲の第7番。なんとも情けない若者のユーモラスな歌です。芝居上手なフィッシャ=ディースカウが楽しく聴かせてくれますが、これは是非ともあのシュライヤーの歌で聴いてみたものです。デッカのリサイタル盤2枚目のホッターのとぼけた歌も楽しく、同傾向のシュトラウスの「ああ、不幸な僕・・・」と共に収められているのにニヤリとさせられます。恋の歌がいつも素晴らしいベーアはこういう詩になると、真面目な人が一生懸命受けようとしてるのが見えるようでちょっと気の毒になってしまいます。
( 2002.12.11 甲斐貴也 )