Clärchen |
クレールヒェン |
Freudvoll Und leidvoll, Gedankenvoll sein; Langen Und bangen In schwebender Pein; Himmelhoch jauchzend Zum Tode betrübt; Glücklich allein Ist die Seele,die liebt. |
喜びでいっぱい そして悲しみでいっぱい 思いでいっぱいなのです あこがれ そして不安になる 絶え間ない痛みの中で 天高く歓呼し 死ぬほどに心沈む 幸いなるはただ 恋する魂だけなのです |
ゲーテの戯曲「エグモント」第3幕第2場。戻って来ないエグモントを待ちながらクレールヒェンの歌。ツェルターの作品は力強く明るく、この物語やこの詩の持つ暗い側面をネグっているような感もありますが、この軽やかさはひとつの魅力です。
( 2016.06.26 藤井宏行 )