南国の花 |
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南うるまの 常夏の 花のいろどり いとしるし 真紅に燃ゆる でいごの花 真白に冴ゆる 百合の花 赤きは まことの心にて 白きは なごみの情けにて 南うるまの 常夏の 花のいろどり いとしるし まっこうに燃ゆる 血潮には 強き男の 力あり 月影冴ゆる 真白には 清き乙女の 姿あり |
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宮良長包の代表作のひとつとされる歌です。ヤマトの5音音階(短音階)のワルツなのであまり沖縄情緒は感じさせませんが、なかなかに哀愁あふれる印象的な耳に残るメロディです。作詞の北村重敬の没年がわかりませんでしたが、1910年代から沖縄を含めた日本各地の師範学校の校長をされていた方なのでさすがに1965年まではご存命ではなかろうということで歌詞もアップ致します。沖縄師範学校の校長をされていたのが1921-25年で、長包もまたこの時期に師範学校の教師をしていましたから、その縁で生まれた曲ということでしょうか。
( 2016.06.19 藤井宏行 )