TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


やすらいの歌    
 
 
    

詩: 百田宗治 (Momota Souji,1893-1955) 日本
      

曲: 古賀政男 (Koga Masao,1904-1978) 日本   歌詞言語: 日本語


ひと日は過ぎぬ
ひと群の 木立の影の
わが屋根に かかる星あり
 夜は来ぬ
  やすらいの時は来ぬ

ひと日は過ぎぬ
なりわいを ことなく終えし
たそがれの かるき心の
 夜は来ぬ
  やすらいの時は来ぬ

ひと日は過ぎぬ
日のめぐみ われらに深き
額づきて 明日は祈らむ
 夜は来ぬ
  やすらいの時は来ぬ



昭和12年に発売されたSPがオリジナルなのだそうですが、戦後の昭和22年12月、NHKのラジオ歌謡で再び取り上げられたものです。百田宗治の詩は実に彼らしい繊細なものですが、意外だったのはあの演歌の神様・古賀政男がこんなにも優しく愛らしいメロディを書いていること。12月といえばクリスマス時期ですが、その敬虔な雰囲気を醸し出しているようにさえ聴こえます。とても良い曲ですし、歌詞も決して時代を感じさせるものではありませんので、もっと今でも歌われたら良いのにと思うのですが、すっかり忘れ去られた感のある歌になっています。
私がこの曲の存在を知ったのは藍川由美さんのCD「ラジオから生まれた歌」(Camerata)。日本の抒情歌の素晴らしいアンソロジーでした。

( 2016.06.18 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ