Dardanella |
ダーダネラ |
Down beside the Dardanella Bay Where Oriental breezes play There lives a lonesome maid Armenian By the Dardanelles with glowing eyes She looks across the seas and sighs And weaves her love spell so sirenian Soon I shall return to Turkestan I will ask for her heart and hand Oh,sweet Dardanella I love your harem eyes I'm a lucky fellow to capture such a prize Oh,Allah knows my love for you And he tells you to be true,Dardanella Oh,hear my sigh,my Oriental Oh,sweet Dardanella,prepare the wedding wine There'll be one girl in my harem,when you're mine We'll build a tent Just like the children of the Orient Oh,sweet Dardanella My star of love divine When the Sultan saw her lovely eyes Oh,he was taken by surprise He said I'll buy her for my harem I just told the Sultan to be nice She can't be bought at any price She said to me,she couldn't bear him So,beneath the Oriental moon I'll be wooing my love real soon Oh,sweet Dardanella I love your harem eyes I'm a lucky fellow to capture such a prize Oh,Allah knows my love for you And he tells you to be true,Dardanella Oh,hear my sigh,my Oriental Oh,sweet Dardanella,prepare the wedding wine There'll be one girl in my harem,when you're mine We'll build a tent Just like the children of the Orient Oh,sweet Dardanella My star of love divine |
ダーダネラ湾のほとり オリエンタルのそよ風が戯れるところ そこのひとりの孤独なアルメニア娘が住んでた ダーダネラのそば 輝く瞳で 彼女は海を見つめてため息ついてる そして彼女の愛の呪文を織りなしてるのさ 人魚みたいに すぐに俺はトルキスタンに戻らにゃならぬ 俺はあの娘と結婚するつもりさ おお 愛しのダーダネラ 俺はお前のハーレムの瞳が大好きさ 俺は幸運な男だ こんな宝物を手にできるんだからな ああ、アッラーはご存じだ 俺の恋人を そしておっしゃるのさ お前が誠実であるようにと ダーダネラ おお聞いてくれ 俺のため息を 俺の東洋よ おお 愛しのダーダネラ 用意してくれ 婚礼のワインを 一人の少女がいるのさ 俺のハーレムに お前が俺のものになったら 一緒にテントを建てよう 東洋の子どもたちのように おお 愛しのダーダネラ 俺の星さ 聖なる愛の スルタンはあの娘の美しい目を見たとき おお 奴は驚きに捕らわれたんだ 奴は言ったのさ この娘をわがハーレムのために買うぞと 俺はスルタンに言ってやった お慈悲をと あの娘は買えないのさ どんなに高い値段でも あの娘は俺に言ったんだ もう彼には耐えられないと だから 東洋の月の下で 俺は求愛するのさ 恋人に今すぐに おお 愛しのダーダネラ 俺はお前のハーレムの瞳が大好きさ 俺は幸運な男だ こんな宝物を手にできるんだからな ああ、アッラーはご存じだ 俺の恋人を そしておっしゃるのさ お前が誠実であるようにと ダーダネラ おお聞いてくれ 俺のため息を 俺の東洋よ おお 愛しのダーダネラ 用意してくれ 婚礼のワインを 一人の少女がいるのさ 俺のハーレムに お前が俺のものになったら 一緒にテントを建てよう 東洋の子どもたちのように おお 愛しのダーダネラ 俺の星さ 聖なる愛の |
1919年のヒットソング、ポール・ホワイトマンなんかのビッグバンドでダンスナンバーとして頻繁に演奏され、人口に膾炙したようです。Youtubeでもそういった歌なしのダンスバージョンの1920年代の録音がたくさんヒットして人気のほどが窺われます。歌付のものではアレンジが過ぎてちょっと原曲の影が薄くなっておりますが、ビング・クロスビー&ルイ・アームストロングというこれまた巨人コンビの歌ったものが聞けて興味深いところです。歌詞はエキゾチックなトルコの恋物語のようですね。ダーダネラという名はトルコのダーダネルス海峡のことでししょう。もっとも音楽はオリエンタルな雰囲気は微塵もなくひたすらにラグタイムしています。日本でも昭和初期にはよく演奏されていたようで、1936年には淡谷のり子が日本語歌詞で吹き込んだルンバ風(ハワイアンにも聞こえる)にアレンジしたものがこれもYoutubeで聴けました。この曲の作詞は当時のヒットナンバーをたくさん書いたフレッド・フィッシャー、作曲は「ウィンター・ワンダーランド」をのちに書いたフェリックス・バーナードと、経歴など不詳ですがJohnny S. Black (1895-1936)との共同制作となっておりました。作詞作曲とも日本では著作権切れとなっているようですので原詩と訳をここではご紹介いたします。
( 2016.06.16 藤井宏行 )