TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Chanson de Fortunio    
 
フォルテュニオの歌  
    

詩: ミュッセ (Louis Charles Alfred de Musset,1810-1857) フランス
    Poésies nouvelles  Chanson de Fortunio

曲: トスティ (Francesco Paolo Tosti,1846-1916) イタリア   歌詞言語: フランス語


Si vous croyez que je vais dire
Qui j'ose aimer,
Je ne saurais,pour un empire,
Vous la nommer.

Nous allons chanter à la ronde,
Si vous voulez,
Que je l'adore et qu'elle est blonde
Comme les blés.

Je fais ce que sa fantaisie
Veut m'ordonner,
Et je puis,s'il lui faut ma vie,
La lui donner.

Du mal qu'une amour ignorée
Nous fait souffrir,
J'en porte l'âme déchirée
Jusqu'à mourir.

Mais j'aime trop pour que je die
Qui j'ose aimer,
Et je veux mourir pour ma mie
Sans la nommer.

君たちが信じているとしても 私が白状するだろうと
誰を私が愛しているのかを
私にはできないんだ たとえ帝国と引き換えでも
君たちに彼女の名を伝えることは

さあ 歌おうじゃないか 輪になって
もし君たちが望むなら
私が彼女を愛してることを ブロンドの髪をしてることを
まるで小麦のような

私はするつもりだ 何であろうと彼女の気まぐれが
私に命じたいと望むものを
そして私にはできる もしも彼女がこの命を望むなら
彼女に捧げることだって

無視された恋の痛みを
私たちは苦しんでいるが
私は抱いている この引き裂かれた魂を
死んでしまうまで

だが 私はあまりに愛しすぎているのだ 死んでしまうほどに
私のこの愛のために
そして私は死にたいのだ 私の愛する人のために
その名を明かすことなく


ミュッセの同名の戯曲の挿入歌として詩が書かれたもので、初演(1850)の際にメロディを書いたのはまだ無名だったオッフェンバックだったそうです。そちらも爽やかで美しいメロディなので今でもよく歌われますが、それから30年あまりを経てトスティが同じ詩につけたメロディは実に小粋なワルツ。セーヌ川のほとりでアコーディオンでも弾きながらダミ声で歌うのがとても似合っていそうな歌です。ということでこれもクラシックでなくフレンチポップス系のアーティストが歌った方が味のあるものになりそうな気はしますけれどもそれは耳にしたことはありません。唯一の録音化もかもしれないテノールのマッテウッツィの歌はそんな味わいを最大限に引き出そうとしていてなかなかに好ましいです。

( 2016.02.25 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ