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Starlight    
 
星明かり  
    

詩: ホープ (Laurence Hope,1865-1904) イギリス
    India's Love Lyrics  Starlight

曲: トスティ (Francesco Paolo Tosti,1846-1916) イタリア   歌詞言語: 英語


O,beautiful Stars,when you see me go
Hither and thither in search of love,
Do you think me faithless,who gleam and glow
Serene and fixed in the blue above ?
Oh,Stars,so golden,it is not so.

But there is a garden I dare not see,
There is a place where I fear to go,
Since the charm and glory of life to me
The brown earth covered there,long ago.
Oh,Stars,you saw it,you know,you know.

Hither and thither I wandering go,
With aimless haste and wearying fret ;
In a search for pleasure and love ? Not so,
Seeking desperately to forget.
You see so many,Oh,Stars,you know.

おお 美しい星たちよ お前たちはぼくが行くのを見る時
あちらこちらと 愛を探し求めて
お前たちは思うのか ぼくを不誠実だと 光り輝きながら
静かにじっとして 青い天上で?
おお 星たちよ 金色の そうじゃないんだ

そうじゃなくて ぼくにはどうしても見られない庭があり
ぼくには行くのが恐ろしい場所がある
ぼくにとっての人生の魅惑と栄光とを
茶色の大地が覆ってしまった ずっと前に
おお星たちよ お前たちはそれを見て 知ってるだろう 知ってるだろう

あちらこちらと ぼくはさまよい行く
あてどなく急いで 疲れ果てて苛立ちながら
探してるのか 喜びと愛を?そうではない
必死に探しているんだ 忘れ去ることを
お前たちはたくさん見ていて おお星たちよ 分かっているよな

あまり取り上げられることは多くない英語の歌ですが、シラグーザが自身のトスティ歌曲集で実に爽やかな歌を聴かせてくれています。
歌詞はかなりセンチメンタルな愛の詩ですが、これを書いたローレンス・ホープというのはペンネームで、男性の名前ですが本名はヴァイオレット・ニコルソン、イギリス士官の奥さんとしてインドに赴任して、当地で集めた愛の詩集という触れ込みでこの1900年代初頭、大ベストセラーをものにした人でした。この詩が取られた「カルマの庭」という詩集がらはやはりイギリス士官の奥さんでインドのみならずエジプトやシリア、それに日本にまで来たことのあるというエイミー・ウッドフォルデ?フィンデンが曲を付けたものがあり、その中の「カシミールの歌」 というのは耽美的なメロメロさで今でもよく取り上げられています。
4つのインドの恋歌 (エイミー・ウッドフォルデ=フィンデン)
こちらも、そしてトスティのこの曲もインドの気配は微塵もないですが、美しい愛のメロディとして歌い継がれていくといいなと思います。

( 2016.02.14 藤井宏行 )


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