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La mia canzone    
 
私の歌  
    

詩: チンミーノ (Francesco Cimmino,1862-1938) イタリア
      

曲: トスティ (Francesco Paolo Tosti,1846-1916) イタリア   歌詞言語: イタリア語


La mia canzone è un dolce mormorio
Che sino a te,nell'aria fredda,sale;
E,se ti parla ancor dell'amor mio,
Cara fanciulla,non ti vuol far male;

Vagando sul tuo candido guanciale,
Essa vuol dirti un ultimo desio:
Su la tua bianca fronte verginale.
La mia canzone è il bacio dell'addio.

La mia canzone sospirando muore
Lieve nell'aria su la tua vetrata; ...
Ma,disfidando il gelo e il tenebrore,
Reca il desio d'un'anima agitata;

E vuol destar ogn'ansia a te più grata,
Ogni affetto sopito entro il tuo cuore:
Ora che tu sei sola,addormentata,
La mia canzone è un fremito d'amore!,...

私の歌は穏やかなささやきだ
あなたのもとに 冷たい大気の中 飛んでゆく
そしてもし あなたにまだ私の愛を語っていても
愛する少女よ あなたを悩ませたくはないのだ

あなたの白い枕の上をさまよって、
歌はあなたに伝えたいのだ 最後の願いを
あなたの白い乙女の額の上で
私の歌はお別れのキスなのだ

私の歌は嘆きつつ死に行く
軽やかに大気の中 あなたの窓辺で
けれど 霜や暗闇に立ち向かって
願望を運んで行くのだ 掻き立てられた魂の

そして目覚めさせたいのだ あなたへの感謝のすべての思いを
すべての愛情を あなたの心の中に眠っている
今 あなたが一人 まどろんでいる時に
私の歌は愛の震えなのだ!


愛の歌ではありますが、トスティのものにしては貫録あふれる爽快なものですので、男声歌手にとても人気があります。古くはカルーソーのものなどがSP復刻で残されていますが、日本で録音したシラクーザのもののように軽やかなテナーで歌われた方が味わい深いように思えます。
カレーラスがフリットリとジョイントライブした1996年の録音ではデュエットに編曲されてCDの最後を飾っておりました。おそらくアンコールとして取り上げたのではないかと思われますが、あんまり編曲で弄らない方が良かったようですけれど。

( 2016.02.10 藤井宏行 )


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