La mia canzone |
私の歌 |
La mia canzone è un dolce mormorio Che sino a te,nell'aria fredda,sale; E,se ti parla ancor dell'amor mio, Cara fanciulla,non ti vuol far male; Vagando sul tuo candido guanciale, Essa vuol dirti un ultimo desio: Su la tua bianca fronte verginale. La mia canzone è il bacio dell'addio. La mia canzone sospirando muore Lieve nell'aria su la tua vetrata; ... Ma,disfidando il gelo e il tenebrore, Reca il desio d'un'anima agitata; E vuol destar ogn'ansia a te più grata, Ogni affetto sopito entro il tuo cuore: Ora che tu sei sola,addormentata, La mia canzone è un fremito d'amore!,... |
私の歌は穏やかなささやきだ あなたのもとに 冷たい大気の中 飛んでゆく そしてもし あなたにまだ私の愛を語っていても 愛する少女よ あなたを悩ませたくはないのだ あなたの白い枕の上をさまよって、 歌はあなたに伝えたいのだ 最後の願いを あなたの白い乙女の額の上で 私の歌はお別れのキスなのだ 私の歌は嘆きつつ死に行く 軽やかに大気の中 あなたの窓辺で けれど 霜や暗闇に立ち向かって 願望を運んで行くのだ 掻き立てられた魂の そして目覚めさせたいのだ あなたへの感謝のすべての思いを すべての愛情を あなたの心の中に眠っている 今 あなたが一人 まどろんでいる時に 私の歌は愛の震えなのだ! |
愛の歌ではありますが、トスティのものにしては貫録あふれる爽快なものですので、男声歌手にとても人気があります。古くはカルーソーのものなどがSP復刻で残されていますが、日本で録音したシラクーザのもののように軽やかなテナーで歌われた方が味わい深いように思えます。
カレーラスがフリットリとジョイントライブした1996年の録音ではデュエットに編曲されてCDの最後を飾っておりました。おそらくアンコールとして取り上げたのではないかと思われますが、あんまり編曲で弄らない方が良かったようですけれど。
( 2016.02.10 藤井宏行 )