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The throstle    
 
ウタツグミ  
    

詩: テニスン (Lord Alfred Tennyson,1809-1892) イギリス
      The throstle

曲: ホワイト (Maude Valerie White,1855-1937) イギリス   歌詞言語: 英語


“Summer is coming,summer is coming,
I know it,I know it,I know it.
Light again,leaf again,life again,love again,”
Yes,my wild little poet.

Sing the new year in under the blue,
Last year you sang it as gladly,
“New,new,new,new!” Is it then so new
That you should carol so madly?

“Love again,song again,nest again,young again,”
Never a prophet so crazy!
And hardly a daisy as yet,little friend,
See,there is hardly a daisy.

“Here again,here,here,here,happy year!”
O warble unchidden,unbidden!
Summer is coming,is coming,my dear,
And all the winters are hidden.

「夏が来たよ 夏が来たよ
 知ってるよ 知ってるよ 知ってるよ
 光がまた 葉っぱがまた 命がまた 愛がまた来るよ」
その通りさ 私の野生の小さな詩人よ
?
歌え 新しい年を 青空の下で
去年もお前は歌っただろ 喜んで
「新しい年、新しい年 新しい年 新しい年だ!」そんなに新しいのか
お前が狂喜して歌わねばならぬほどに?
?
「愛がまた 歌がまた 巣作りがまた 若さがまた来るよ」
予言者がそんなに浮かれるな!
まだデイジーも咲いてないんだぞ 小さな友よ
見ろよ まだデイジーも
?
「ここにまた ここに ここに ここに 幸せな年が!」
おお さえずりは止めさせられぬ 止められぬ!
夏が来る 夏が来るんだ 愛しい者よ
そして冬はすっかり隠されている

バイロンの詩につけられた「もう そぞろ歩きはやめよう」をご紹介したときに言及したテナーのマーティン=ヒルのアルバム(Helios)に収録されていたこの作曲家のもうひとつの傑作です。ツグミの鳴き声を模したと思われる部分は日本語にうまく訳すのは不可能なので、音は諦めて意味だけ取りましたが、生き生きとして大変に美しい響きです。

( 2016.01.01 藤井宏行 )


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