Inscription sur le sable Op.106 Le jardin clos |
砂の上の墓碑銘 閉ざされた庭 |
Toute,avec ta robe et ses fleurs, Elle,ici,redevint poussière, Et son âme emportée ailleurs Renaquit en chant de lumière. Mais un léger lien fragile Dans la mort brisé doucement, Encerclait ses tempes débiles D'impérissables diamants. En signe d'elle,à cette place, Seules,parmi le sable blond, Les pierres éternelles tracent Encor l'image de son front. |
すべてが その服やその花と共に 彼女はここで 再び塵になった そして その魂は別の場所へと運ばれて 生まれ変わるのだ 光の歌となって だが 一本の軽く脆い紐が 死の中で静かに断ち切られ 彼女の弱々しい額を包んでいたのだ 不滅のダイヤモンドが 彼女の印として この場所で 唯一 金色の砂の中で 永遠の石が留めるのだ なおも彼女の額のイメージを |
歌曲集の最終曲は再びしっとりと。金色の砂が輝く砂漠の中に、かつて女王の額に輝いていた宝石が墓の上できらきらときらめいていたのでしょう。しみじみと過去を振り返るような語り口が美しいです。この曲も男声で歌われる方が良い雰囲気です。エルビヨンやモラーヌなどの名唱でぜひ。
( 2015.12.18 藤井宏行 )