Er an Sie Op.15-6 6 Lieder |
彼があなたに 6つの歌曲 |
Ein Echo kenn' ich,ist weit von hier, Wohl hundert mal tönet es wieder, Ein Tönen,wie wenn auf dem Alphorn Blies der Senn' von der Firne, So zart,so süß ersterben die Stimmen der Lieder Ein Brünnlein kenn' ich,ist weit von hier, Aus schattiger Höhle es quillet; Da fließt ein Wasser so mild,so rein, Drin schaut man sich klar im lichten Schein, Den heißesten Durst es stillet. Ein Blümlein kenn' ich,ist nicht weit von hier, Blüht still und bescheiden in Frieden; Ein Blümlein ist es,so wunderschön, Ist Ros' und Lilie in einem zu seh'n, Und nimmer welken die Blüten. Ein Sternlein kenn' ich,ist weit von hier, Glänzt hell,wenn Himmel auch trübe; Viel tausend wallen darum die Bahn, Doch einem nur ist es zugetan, Gibt Licht ihm,Leben und Liebe. Ein Mägdlein kenn' ich,ist weit von hier, Ein Mägdlein voll göttlich Gemüte: Das ist das Echo,das Sternlein hell, Das ist des Brünnleins labender Quell, Das Blümlein mit himmlischer Blüte! |
とあるこだまを私は知っている ここから遠くで 百回も繰り返し響き その音はまるでアルペンホルンのように 野を吹き抜ける 山の上から とても優しく とても甘く その歌声は消えて行くのだ とある泉を私は知っている ここから遠くで 岩陰の洞穴に湧き出し 水は流れ出す とても穏やかに とても清らかに そこを覗き込むと 自分が明るくはっきりと映るのだ その水は癒してくれる どんなに熱い喉の渇きも とある花を私は知っている ここから遠くで 咲いている 静かに控えめに平和のうちに 小さな花はとても美しいです、 バラとユリとがひとつになったように見える そしてその花の枯れることはない とある星を私は知っている ここから遠くで 明るく輝いている 空が曇っていても 幾千の星たちが軌道を巡っているが そのたった一つだけが選び出されて 光がそれに生命と愛とを与える とある乙女を私は知っている ここから遠くで 気高い心の一人の乙女を 彼女はこだまであり 明るい小さな星 命を与えてくれる泉の水 天に花咲く小さな花なのだ! |
( 2015.11.25 藤井宏行 )