Ständchen Op.135 D 920/921 |
セレナーデ |
Zögernd leise In des Dunkels nächt'ger Stille Sind wir hier; Und den Finger sanft gekrümmt, Leise,leise, Pochen wir An des Liebchens Kammertür. Doch nun steigend, Schwellend,schwellend,hebend Mit vereinter Stimme,laut Rufen aus wir hochvertraut: Schlaf du nicht, Wenn der Neigung Stimme spricht! Sucht' ein Weiser nah und ferne Menschen einst mit der Laterne; Wieviel seltner dann als Gold Menschen,uns geneigt und hold? Drum,wenn Freundschaft,Liebe spricht: Freundin,Liebchen,schlaf du nicht! Aber was in allen Reichen Wär' dem Schlummer zu vergleichen? Drum statt Worten und statt Gaben Sollst du nun auch Ruhe haben. Noch ein Grüßchen,noch ein Wort, Es verstummt dir frohe Weise, Leise,leise, Schleichen wir uns,ja,schleichen wir uns wieder fort! |
ためらいがちに 静かに 夜の静かな闇の中を 私たちはここに来ています そして指を穏やかに曲げて そっと そっと ノックしてるんです 恋する人の部屋のドアを しかし 今次第に 盛り上がり 高まっているのです 声を揃えて 大声で 私たちは親しげに呼びかけるのです 眠ってなどいないで 愛の声が語りかけているのですよ! ある賢者があちこち探し回りました 人々の間を 昔ランタンを持って 黄金よりも貴重だったんですよ 自分たちを愛し 大切にしてくれる人は だから友情が 愛が語っている時には 友よ 恋人よ 眠っていたりしないで! けれど あらゆる宝の中で 眠りほど値打ちのあるものがあるでしょうか? だったら 言葉の代わりに 贈り物の代わりに あなたは今 安らがれた方がよさそうですね もう一度の挨拶を 一言だけ送り この陽気な騒ぎは静めることにします そっと そっと 足を忍ばせて去って行きましょう |
( 2015.11.11 藤井宏行 )