箱根八里は (馬子唄) |
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箱根八里は馬でも越すが、 越すに越されぬ 大井川。 |
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1927年の夏の作品。有名な東海道の馬子唄の編曲です。ほぼ同時期に北海道江差の民謡「忍路高島」も編曲しています。
10年前の記事で関定子さんの歌を激賞しているように、民謡原曲の持ち味を生かしながら非常に複雑な音階とリズムで精緻に作られた歌曲として実に見事に書かれ、巧い人が歌うと実にインパクトのある歌です。ただおそらくは歌える人はそうそういないのでしょうね。あれから10年経ちましたがいずれも関さん以外の歌を聴くことはまだありません。
( 2015.11.07 藤井宏行 )