TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Wo find' ich Trost?    
  Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier
私の慰めはどこに  
     メーリケ歌曲集

詩: メーリケ (Eduard Friedrich Mörike,1804-1875) ドイツ
    Gedichte  Wo find' ich Trost?

曲: ヴォルフ (Hugo Wolf,1860-1903) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Eine Liebe kenn' ich,die ist treu,
War getreu,solang ich sie gefunden,
Hat mit tiefem Seufzen immer neu,
Stets versöhnlich,sich mit mir verbunden.

Welcher einst mit himmlischem Gedulden
Bitter bittern Todestropfen trank,
Hing am Kreuz und büßte mein Verschulden,
Bis es in ein Meer von Gnade sank.

Und was ist's nun,daß ich traurig bin,
Daß ich angstvoll mich am Boden winde?
Frage: ?Hüter,ist die Nacht bald hin??
Und: ?was rettet mich von Tod und Sünde??

Arges Herze! ja gesteh es nur,
Du hast wieder böse Lust empfangen;
Frommer Liebe,frommer Treue Spur,
Ach,das ist auf lange nun vergangen.

Ja,das ist's auch,daß ich traurig bin,
Daß ich angstvoll mich am Boden winde!
Hüter,Hüter,ist die Nacht bald hin?
Und was rettet mich von Tod und Sünde?

私は愛を知っている、誠実であることを
それはいつも私の見えるところにあり
深い溜息を新たにしながらも
私を咎めず一緒にいていくれた

かつて愛は神々しい忍耐力で
苦い苦い死のしずくを飲み干し
十字架にかかり私の罪をあがない
その罪は恩寵の海に沈んでいった

それがどうしたことだ、わたしは悲しみにくれ
不安に地をのたうち回っているではないか?
問い「夜回りよ、夜明けはいつでしょうか?」
そして「私を死と罪から救ってくれるのは何でしょうか?」

邪悪な心よ、白状するのだ
お前がまたもみだらな快楽にふけったことを
敬虔な愛と誠実は
跡形もなく消え去ったのだ

そう、そのためなのだ、私が悲しみにくれ
不安に地をのたうち回るのは!
夜回りよ、夜回りよ、夜明けはいつでしょうか?
私を死と罪から救ってくれるのは何でしょうか?

メーリケ歌曲の中の宗教的題材による詩のひとつ。罪を嘆き救いを求めているが、第4節2行目の「またも」が意味深長。生きている限り罪から逃れられないということか。フィッシャー=ディースカウ&バレンボイム、白井光子のオケ伴奏をよく聞いています。
(甲斐貴也)2001.11.22 2003.9.9小改訂

( 2003.9.9 甲斐貴也 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ