さくら さくら |
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桜さくら、 弥生の空は、 見渡すかぎり 霞か雲か にほひぞいづる、 いざやいざや 見にゆかむ。 |
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有名な古謡に耕筰は2度編曲を施しています。1回目は1918年のアメリカ・ニューヨーク滞在中に7曲ほど日本の古謡を編曲した際にそのうちの1曲としてなされたものですが、これは未完のまま出版されることなく、その後1922年にソプラノの三浦環のために編曲し直したものが今でももっぱら歌われるようになっています。ピアノ伴奏の歌として手頃にこの有名曲を歌えるからでしょうか。耕筰の名を出すことなくこの版で取り上げられることもあるくらいポピュラーです。
( 2015.11.03 藤井宏行 )