雀のお宿 童謡百曲集 第5巻 |
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雀のお宿は山蔭に、 小薮がこんもり、ほそながれ、 下手に丸木の橋ひとつ。 雀のおやどはもう寒い。 誰(だアれ)か来るかと出て見れど、 遠くぢやちりぢり渡り鳥。 雀のおやどはわびしいに、 ときたま機(はた)織る梭(をさ)の音、 野山にとんから響きます。 雀のおやどに日が暮れりや、 ちらちら燈(あかり)もともるけど、 夜更は時雨の音ばかり。 |
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童謡百曲集 第5巻
( 2015.10.24 藤井宏行 )