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Nevesta    
  Peterburg
花嫁  
     ペテルブルク

詩: ブローク (Aleksandr Aleksandrovich Blok,1880-1921) ロシア
      За гробом

曲: スヴィリードフ (Georgi Vasilievich Sviridov,1915-1998) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Bozh’ja mater’ Utoli moja pechali
Pered grobom shla,svetla,tikha.
A za grobom - v traurnoj vuali
Shla nevesta,provozhaja zhenikha...

Byl on tol’ko literator modnyj,
Tol’ko slov koshchunstvennykh tvorets...
No mertvets - rodnoj dushe narodnoj:
Vsjakij svjato chtit ona konets.

I navstrechu klanjalis’,krestili
Mnogodumnyj,mnogotrudnyj lob.
A druz’ja i blizkie pylili
Na ikonu,na nee,na grob...

I s kakoju beskonechnoj grust’ju
(Ne o nem - bog vest’ o kom?)
Prinjala ona slova sochuvstvij
I venok sluchajnyj za venkom...

Etikh fraz izbitykh povtoren’ja,
Nikomu ne nuzhnye slova -
Vozvela ona v venets tvoren’ja,
V tajnuju ulybku bozhestva...

Slovno zdes’,gde peli i kadili,
Gde i grust’ ne mozhet byt’ tikha,
Ubralas’ ona fatoj ot pyli
I zhdala Inogo Zhenikha...

神の御母よ 私の悲しみを癒してください
棺の前は 明るく静かでした
そして棺の向こうには - 喪服のベールをかぶった
花嫁が 花婿を見送りに...

彼はただの流行作家だった
うわべの言葉を紡ぎだしていただけの...
だが 死者は - 人々の魂に愛おしいもの
誰もが讃えるのだ その終わりを

お辞儀をし 十字を切っている
多くのことを思い 苦労した額
友人たちは 親族は 塵を振りまく
イコンの上に 彼女の上に 棺の上に...

そしてそこにある無限の悲しみのもと
(それは彼に対してではない - 神のみが誰かをご存じか?)
彼女は慰めを受けている
そして時折 花輪また花輪を...

そんなありきたりの繰り返しのフレーズ
誰も求めない言葉 -
それを彼女は創造の冠に高めるのだ
謎めいた神々しいほほ笑みで...

まさにここで人々が歌い 香をたいているように
悲しみも静かなものではありえない
彼女はヴェールの埃を払い
待っていたのだ 別の花婿を...


ゆったりとしたテンポのリズムは葬送行進曲でしょうか。メロディは流行歌のようなキッチュなものなのですが、詩は難解で深遠です。意味は何だか良く分からないのですが、ロシアの朗々たるバス歌手によって歌い上げられると何だか説得力があります。

( 2015.10.17 藤井宏行 )


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