Elfenlied Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier |
妖精の歌 メーリケ歌曲集 |
Bei Nacht im Dorf der Wächter rief: Elfe! Ein ganz kleines Elfchen im Walde schlief - Wohl um die Elfe! - Und meint,es rief ihm aus dem Tal Bei seinem Namen die Nachtigall, Oder Silpelit hätt ihm gerufen. Reibt sich der Elf die Augen aus, Begibt sich vor sein Schneckenhaus, Und ist als wie ein trunken Mann, Sein Schläflein war nicht voll getan, Und humpelt also tippe tapp Durchs Haselholz ins Tal hinab, Shlupft an der Mauer hin so dicht, D sitzt der Glühwurm,Licht an Licht. ?Was sind das helle Fensterlein? Da drin wird eine Hochzeit sein: De Kleinen sitzen beim Mahle, Und treiben’s in dem Saale. Da guck’ ich wohl ein wenig ’nein!? - Pfui,stößt den Kopf an harten Stein! Elfe,gelt,du hast genug? Gukuk! Gukuk! |
夜中に村の夜回りが叫んだ 11時(Elfe)だよ! 小さなかわいい妖精(Elfe)が森で寝ていた・・・ 11時にぐっすりと!・・・ それで思った、谷で呼んだのは 僕の名を あれは小夜鳴き鳥かな それともジルペリットが呼んでいるのかな 眼をこすりながら妖精は かたつむりの殻の家の前に出て 酔っ払いみたいにふらふらしている まだよく眠っていないから そして足を引きずりとことこと ハシバミの森を通って谷に下り 岩壁を伝って滑り降りると 蛍がとまって点々と光っている 「あの明るい小さな窓は何だろう? あそこで結婚式があるのかな 小人たちが食卓に座って 広間でにぎやかにやっているのかな よし、ちょっぴり覗いてやろう!」 ・・・いてて、堅い石に頭をぶつけた! 妖精よ、どうだい、満足したかい? グックック! グックック! |
「画家ノルテン」の劇中劇の第13景で妖精の子供たちが唄う歌。ドイツ語で11時を表す語と妖精を表す語が同じ言葉であるため、妖精の子供が夜回りの声を自分の名を呼んだと勘違いして目を覚ましてしまったというわけです。ジルペリットは妖精の女王に仕える人間の子供の名前です。最後の「グックック!”Gukuk!”」は鳥の鳴き声の擬音ですが、最後から4行目の”guck'”(覗く)をかけて妖精の覗きをからかっているのかとも思います。
アメリンク、リアー、ツィーザクがそのヴォルフ・アルバムで第1曲に置いているなど、メーリケ歌曲集の女声用歌曲では人気の高い作品でわりと多くの録音があります。妖精が歩き出すところでピアノの16分音符がピアニシッシモで始まるのがとても可愛らしく楽しいです。エルナ・ベルガー、シュヴァルツコップが見事な録音を残しています。
( 2003.11.12 甲斐貴也 )