鷹 |
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鷹だ。鷹だ。そりや見えた。 ほらほら、飛んでる。親鷹だ。 向うお山の白樺に、 ほらほら、とまつた。親鷹だ。 鷹だ。鷹だ。そりや来たぞ。 ほらほら、翔つた、隼だ。 何か見つけた。渓間だ。 ほらほら、ねらつた。親鷹だ。 子の鷹子の鷹、どこにゐる。 ほらほら、嵐だ、山鳴だ。 渓に砂金が光つたぞ。 ほらほら、風切る、親鷹だ。 |
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1925年1月、「子供の歌」として書かれた5曲や「からたちの花」とほぼ同時期に一気に作曲された歌のひとつです。行進曲風にという指定のある勇壮な歌で、この時代の童謡としては異色でしょうか。
( 2015.10.11 藤井宏行 )