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からたちの花 |
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からたちの花が咲いたよ。 白い白い花が咲いたよ。 からたちのとげはいたいよ。 青い青い針のとげだよ。 からたちは畑の垣根よ。 いつもいつもとほる道だよ。 からたちも秋はみのるよ。 まろいまろい金のたまだよ。 からたちのそばで泣いたよ。 みんなみんなやさしかつたよ。 からたちの花が咲いたよ。 白い白い花が咲いたよ。 |
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白秋の詩は1924年「赤い鳥」に掲載されました。翌１９２５年の１月に作曲され、楽譜はその前年白秋-耕筰コンビのたくさんの歌が発表された雑誌「女性」に掲載されました。このコンビの作品の中では断トツのポピュラーな歌でしょう。３拍子と２拍子が微妙に入れ替わる音楽はいわく言い難い雰囲気です。
この詩もまたのちに童謡百曲集で別のメロディがつけられることとなり、これもまた印象的な歌ではありますが、こちらの曲の抒情性には及ばないかなという気がします。
詩の方は同１９２５年童謡詩集「子供の村」に収録されました。
( 2015.10.09 藤井宏行 ）